【ONE FF】与座優貴が元王者からダウンを奪う完勝、ONEから「スーパーレックとやりませんか?」11月日本大会で実現か。谷津晴之は5連勝ならず右ハイキックでKO負け

試合結果

ONE Friday Fights 116
2025年7月18日(金)タイ・ルンピニースタジアム
※U-NEXTにてLIVE配信中

▼第4試合 バンタム級 キックボクシング 3分3R
×ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
[判定0-3]
〇与座優貴(team VASILEUS)

与座は、2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。2021年12月にKrush初参戦を果たすと豪快KO勝ち、2022年2月のK-1ではいきなり当時のライト級王者・朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。2023年3月の朝久との再戦でも勝利し、第6代K-1 WORLD GPライト級王座を奪取。

2024年3月にはRISEのリングでRISEライト級王者・中村寛と対戦し、負傷判定での勝利。7月にゴンナパー・ウィラサクレックと対戦すると、1Rで3度ダウンを奪う圧勝でインパクトを残した。9月には元ONEキックボクシング世界フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミーを3R1分15秒でKO。2025年5月、『ONE Friday Fights 109』にてONE初参戦を果たし、エルブルース・オスマノフに圧勝した。戦績は20勝(9KO)2敗。

ペッタノンは359勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている36歳のベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。

2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利を収めると2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。

しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて2024年6月に復帰。アラヴァディ・ラマザノフを圧倒TKOしている。12月の『ONE Fight Night 26』ではナビル・アナンとの試合が決まっていたが、計量およびハイドレーションテストをパス出来ず試合が中止となった。39歳。

与座のセコンドには武尊と野杁正明、ペッタノンのセコンドにはスーパーボンとノンオーが就く。

1R、ペッタノンはサウスポーからジャブ、左ミドル。与座は左カーフを蹴る。スイッチして左カーフを蹴る与座。ペッタノンの左ミドルをカットして左カーフを蹴る。じりじりと圧をかけていく与座は左カーフを連発。ペッタノンの攻撃を受けて徹底的に左カーフをリターンで蹴る与座。

ペッタノンは右アッパーをフェイントにしての右ロー。与座が前蹴り2発で下がらせると、ペッタノンは左ミドルも与座がすぐに左カーフを蹴る。与座は前回のオスマノフ戦とは違い、慎重な出足だが左カーフのヒットが多かった。

2R、ペッタノンはジャブと左ミドル、接近してヒザ。与座は前へ出て左カーフを連発。与座はペッタノンの左ミドルをしっかりカットする。与座の左フック、ペッタノンは与座が前へ出てくると左ヒザを蹴る。与座の左カーフにバランスを崩してマットに手を着く。どんどん前へ出て左カーフを蹴っていく与座にペッタノンはジャブと左ミドル、しかしその左ミドルに必ず左カーフを蹴り返す。

左カーフからの左フックがヒットし、もう一度左カーフを蹴っての左右連打で与座がダウンを奪う。立ち上がったペッタノンには顔面前蹴り、左カーフ、左右の連打。後ろ蹴りも繰り出して左フック、左ボディ、徹底した左カーフと圧倒。右ローも蹴る与座の左フックが連打されたところでラウンド終了。

3R、前へ出るペッタノンがワンツーからヒザも首相撲を注意される。与座の三日月に左ミドルを返すペッタノン。与座の左フックにはペッタノンが左ストレートを返す。ペッタノンが前蹴りから左ストレート、与座も前蹴りで対抗して左カーフ。前へ出て距離を潰すペッタノンがヒザを蹴るが、首相撲からのコカしを多用して注意を受ける。

左ヒザと左ストレートで逆転を狙うペッタノンだが、与座は左カーフと後ろ蹴り。左右のヒザを突き刺すペッタノンだが、ホールディングでイエローカードの1点減点。再開後は与座が左カーフ、左ボディ、前蹴りと畳み込んで試合終了。

判定3-0で与座が元王者を降した。ペッタノンは笑顔で与座をハグして祝福。勝利者インタビューを受けた与座は「応援ありがとうございました。ゲームプランはもっと削っていきたかったんですが、ペッタノンは本当に上手くて苦しい展開になってしまいました」と話す。

するとここでリングアナウンサーから「スーパーレックとやりませんか?」との提案。与座は「スーパーレックでも、3位のペッタノン選手に勝ったのでタイトルを口にする権利はあるのでジョナサン・ハガティ―ともやりたいし、何でもいいので用意された相手とやって今日以上の勝ち方をします」と、スーパーレックでもハガティ―とのタイトルマッチでもいいと答えた。

TOP