【K-1】石井一成vs.黒川瑛斗でバンタム級王座決定戦、石井「やっと打ち合いが出来るかなと」黒川「過去の選手だと思っているので、僕が今のK-1を見せる」

試合告知

2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』の追加対戦カード発表記者会見が、10月10日(金)都内にて行われた。

第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦3分3R延長1Rで、石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)と黒川瑛斗(team VASILEUS)が対戦。

初代王座決定トーナメントとタイトルマッチで過去2度、黒田斗真にK-1王座戴冠を阻まれた石井は「今回タイトルマッチ3度目の挑戦なので、3度目の正直を実現したい。相手はまだちゃんと試合を見ていないので、これから研究したいです」とコメント。

Krushバンタム級王者で、K-1出場は2022年9月のプレリミナリーファイト出場以来となる黒川は「今年一発防衛して、その後からK-1タイトルをやらせてくれと言っていて。本当は黒田くんとやりたかったなと思っていました。でも、ベルト返上したのは仕方ない。そういう運命かなと。王座決定戦で誰がやるのかとなった時に、僕が一番だと思っていたし、こういうマッチメイクは当然かなと思っています。ここまで来ることを目標にやってきたわけではなく、武尊さんだったり、(松倉)信太郎さん、(野杁)正明さん、(与座)優貴さん、(寺田)匠さんたちK-1のベルトを巻いている人たちの背中を見て育ってきたので、今度は自分が巻く番かなと思っています。この日以降、K-1バンタム級は俺が背負っていきます。

で、石井くんは53kgの階級が盛り上がっていない時期から引っ張ってきて、国内でトップクラスだと思っています。一時期、K-1からいなくなった時に悲しかったんですけれど、いつかやりたい、面白い試合になると思っていたので、戻ってきてもらって嬉しいですね。でも、過去の選手だと思っているので、僕が今のK-1を見せようかなと思っています」とK-1タイトルへの想いを語り、石井を“過去の選手”と言ってのけた。

タイトルマッチのオファーをもらってどう思ったか。石井は「相手が変わりそうな時があって、決まらないのかなと思っていました。でもSNSの声は、黒川選手と見たいということもあったので、やるなら黒川選手がいいなと思っていました。いきなりでしたが、決まってよかったです」と、ファンの期待に応える黒川戦が決まって良かったという。

黒川も「K-1グループにはもう相手がいないなと思っていて。でもK-1のベルトは欲しかったので、誰か王座決定戦とかいないかと思った時に、石井くんしかいないなと。なんなら石井くんとやらせてくれと宮田さんに突撃したくらいなので、愛が届いてよかったです」と、石井との対戦を直訴していたとする。

過去の選手呼ばわりされたことについて石井は「まあ、K-1に復帰して2戦目なので。試合を楽しみにしてください」と特には気にしていない様子。黒川は自分の試合映像をまだ石井が見ていないとのことについて聞かれると、「俺も『ラブ トランジット』を見ないとなと思いました」とABEMAの恋愛バラエティ番組を見るととぼけた。

前回の白幡裕星戦に関する質問に、石井が「僕が黒田斗真選手とタイトルマッチをした時は、蹴り主体で戦ってポイントを取ってくれなかったので、パンチ主体にしました。でもインローでポイント取ってくれるのであれば、ムエタイを活かしていきたい。そこは明確に言ってほしいです」と、ジャッジの判定基準を明確にして欲しいと訴える一場面も。

ムエタイの王座も目指している石井は、K-1タイトルへの想いを聞かれ「K-1チャンピオンになることは、僕が格闘技を始めたきっかけでもあるので、そこを目指しています。K-1タイトルは誰もが知っているタイトルなので、ここを獲らないと格闘技人生が終わらないと思っています」と、必ず現役中に獲りたいベルトだとする。

ならば、K-1王者となってこれからどうバンタム級を引っ張っていきたいか。石井は「背負うかとかありますけれど、バンタム級のメンバーを見て僕が獲らないと発展していかないと思っています。僕が獲れば他団体からも選手が来るかもしれないし、K-1バンタム級のベルトを獲っていろいろな人とどんどんやっていきたい」と、自分が王者になればバンタム級は広がっていくと話す。

これに黒川は「先ほど朝久くんも話していましたけれど、僕もK-1愛は負けていないです。アマチュアで優勝していて、Krush-EXで経験を積み、Krush本戦に出てきました。本当にずっとK-1で育ってきています。K-1以外はアマチュアでも他団体の試合に出ていない。愛というか、そこが違うと思っていますし、K-1を背負っていきます」との覚悟を口にした。

また、今大会は-70kgの世界最強決定トーナメントやヘビー級タイトルマッチなどがメインカードとなっており、最軽量級としてどう魅せるつもりかを聞かれると、黒川は「70kgだから身体がデカいからと言っても、ペチペチ蹴っている面白くない試合も多い。そんな試合をK-1でやるなよと思いますし、外国人同士のペチペチを誰が見たいのかって。バンタム級ですけれど、前回の試合もKOしたので。今回も変わらずに試合しますし、相手が倒れるところを見せたい。70kgもライバル視しています」と、対抗意識を燃やす。

石井は「K-1で一番軽い階級なのでスピードも出したいです。それと、黒川選手と試合が組まれて、やっと打ち合いが出来るかなと。結構ポイントアウトする選手が多かったので、気持ちのいい殴り合いができるのかなと心の底から楽しみです」と、重い階級にも負けない打ち合いを見せると語った。

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